富山県のスポーツ番組『週刊激スポ!!』
11月16日(土)には、富山GRNサンダーバーズ・田畑一也新監督の就任記者会見を取材しました。会見後、記者の囲み取材に応じた田畑監督は、次のように答えました。
【田畑監督一問一答】
Q.監督としての初仕事は?
A.今月、BCリーグのトライアウトの視察。また、会見前日のBCリーグのドラフト会議にも出席した。
まだ、選手には一人も会えていない。
Q.地元枠での指名選手「早瀬翔馬」選手の印象は?
A.プレーはトライアウトで直に確認した。ビデオも見た。そして、自分の母校、高岡第一高校の監督にも、早瀬選手の評価を聞いている。
(注.早瀬選手の出身校は未来富山)
また、地元球界に同級生がたくさんいるが、彼らからも早瀬選手が良い選手だと聞いた。
トライアウトで見た際は、投球のバランスが良く伸びしろがあると感じた。
打撃も良いと思う。その辺は、こちらで様々な選択肢を考えていきたい。
Q.早瀬選手のどの部分を伸ばそうと考えていますか?
A.体がまだできていない中で、ベース盤の上に強い球を投げられる。そして、変化球がまとまっている。
あとは自信を持ってパフォーマンスを出せるようにしたい。
また、打者が嫌がるようなボールやフォームなど武器を身につけさせたい。
Q.独立リーグの選手のイメージは?
A.「身長があっても細いな」など体格の小ささを感じる。それは少ない給料で野球をやる訳なので、仕方ない部分はあるかもしれない。
しかし、その少ない報酬の中でもどれだけ野球に対して使えるか、
そういった考え方の部分についても伝えていきたい。
Q.サンダーバーズの監督は吉岡雄二氏、伊藤智仁氏、二岡智宏氏と続いている。
全員元チームメイトだが、何か話をしたか?
A.二岡、伊藤とは話をした。吉岡とはまだ話をできていない。独立リーグの大変さを聞いた。
ただ、目に見えて上達する選手がいると聞いて楽しみにしている。
やはり、コーチ業とは大きく違うと感じた。
「コーチ」は最後は監督の意向に沿わなければならない。
自分が悪ければ自分のせいになる。
監督としてしっかり責任を持って選手を育成したい。
Q.ホームの城光寺野球場に思い出は?
A.10年訪れていない。私の小学生の頃、高岡市で野球大会があった。
自分は二塚地区から選ばれて、城光寺でプレーした。
なかなか球場でプレーすることはなかったので、当時は凄い球場だな、と思った。
Q.会見の冒頭、今年のヤクルトの成績について反省の弁があったがー
A.「どうしようもない」という状態を経験した。いったん悪い流れになると、こちらがいくら選手にアプローチしても、
なかなかその流れを直すことができなかった。
何とかしようとは思うが…。
(記者に)まぁ、16連敗してみてください…(自嘲気味に笑)気持ちわかりますよ…(笑)
Q.その経験は、これからのチーム作りに役に立つと思うか?
A.そう思う。負けている時は後ろ向きになり、勝っている時は油断したりする。
いつも同じような気持ちでプレーできればと思う。
Q.どのような指導をしていくか?
A.自分も、途中でケガをして挫折を経験した。何とかプロになりたくて、テストを受けて入団した経緯がある。
独立リーグにも、自分と同じような境遇の選手はたくさんいると思う。
「自分の力はここまでだ」と思ったらそこまで。
今いる選手には、自分の経験も伝えながら「まだいける」と、
限界を作らないように指導していきたい。
Q.NPBよりも厳しくいかねばならない部分もあるのか?
A.もちろんある。当然だと思う。Q.監督業に対する楽しみは?
A.楽しみはある。私は野手の経験がない。
ただ、一緒に野球をした名コーチの面々から知識は聞いている。
それをそのまま使っていこうと思っている(笑)
このように、色々な意味で自分にとって初めての経験。
選手も若い。
僕もそんなに出来た人間ではないし、選手と一緒にやっていこうと思う。
Q.様々な監督に仕えたが、どのような影響を受けているのか?
A.野球に対する細やかな準備の方法については、野村克也監督の影響を受けている。指導者としては、王貞治監督の基本を大切にすること。
そして、原辰徳監督の「言葉力」といった点は大切なことだと思う。
その辺をマネしながらやっていこうと思う。
Q.野村監督の準備の方法とは?
A.ID野球といわれるが、相手の長所・短所を把握することとか。独立リーグも、同じチームと6試合、7試合やるので、
同じ投手・打者と対戦することもある。
対戦相手への準備(下調べ)
自分自身には「前日に何を食べたから調子が良かった」など
細かく把握して試合に臨むなど。
独立の選手にもやらせたい。
Q.原監督の「言葉力」とは?
A.原監督は、開幕前にシーズンを通した目標を言葉にする。どのような考えで行くかを明示してから、枝葉を広げていく考え方。
来季のサンダーバーズが、どのように進んでいくかをまず、決める
Q.王監督の基本を大切にすることとは?
A.それは、僕が怒られてきたこと。ツーナッシングから打たれたり、簡単に四球を出したり、
全速力で1塁へ走らなかったり、
プロとしてあるまじきプレーを許さない姿勢があった。
凡事徹底は、サンダーバーズの選手にも伝えていきたい。
Q.野手への指導は投手目線で行うのか?
A.当然、投手の視点からも助言する。打者は攻撃側なので、野球の主役と捉えられがちだが、
実際は投手の投げる球を待つ受け手側なので、失敗するのが当たり前。
まずは失敗を恐れないメンタル作りを考えている。
とはいえ、その失敗がないように練習メニューを組み立てる。
その辺は、様々な打撃コーチのマネをしてやっていきたい。
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