2019年11月18日月曜日

『激スポ取材日記』2019.11.16 富山GRNサンダーバーズ 田畑一也新監督の就任記者会見

富山県のスポーツ番組『週刊激スポ!!』

11月16日(土)には、富山GRNサンダーバーズ・田畑一也新監督の就任記者会見を取材しました。




会見後、記者の囲み取材に応じた田畑監督は、次のように答えました。

【田畑監督一問一答】

Q.監督としての初仕事は?

A.今月、BCリーグのトライアウトの視察。
 また、会見前日のBCリーグのドラフト会議にも出席した。
 まだ、選手には一人も会えていない。

Q.地元枠での指名選手「早瀬翔馬」選手の印象は?

A.プレーはトライアウトで直に確認した。ビデオも見た。
 そして、自分の母校、高岡第一高校の監督にも、早瀬選手の評価を聞いている。
 (注.早瀬選手の出身校は未来富山)
 また、地元球界に同級生がたくさんいるが、彼らからも早瀬選手が良い選手だと聞いた。
 トライアウトで見た際は、投球のバランスが良く伸びしろがあると感じた。
 打撃も良いと思う。その辺は、こちらで様々な選択肢を考えていきたい。

Q.早瀬選手のどの部分を伸ばそうと考えていますか?

A.体がまだできていない中で、ベース盤の上に強い球を投げられる。
 そして、変化球がまとまっている。
 あとは自信を持ってパフォーマンスを出せるようにしたい。
 また、打者が嫌がるようなボールやフォームなど武器を身につけさせたい。

Q.独立リーグの選手のイメージは?

A.「身長があっても細いな」など体格の小ささを感じる。
 それは少ない給料で野球をやる訳なので、仕方ない部分はあるかもしれない。
 しかし、その少ない報酬の中でもどれだけ野球に対して使えるか、
 そういった考え方の部分についても伝えていきたい。

Q.サンダーバーズの監督は吉岡雄二氏、伊藤智仁氏、二岡智宏氏と続いている。
 全員元チームメイトだが、何か話をしたか?

A.二岡、伊藤とは話をした。吉岡とはまだ話をできていない。
 独立リーグの大変さを聞いた。
 ただ、目に見えて上達する選手がいると聞いて楽しみにしている。
 やはり、コーチ業とは大きく違うと感じた。
 「コーチ」は最後は監督の意向に沿わなければならない。
 自分が悪ければ自分のせいになる。
 監督としてしっかり責任を持って選手を育成したい。

Q.ホームの城光寺野球場に思い出は?

A.10年訪れていない。
 私の小学生の頃、高岡市で野球大会があった。
 自分は二塚地区から選ばれて、城光寺でプレーした。
 なかなか球場でプレーすることはなかったので、当時は凄い球場だな、と思った。

Q.会見の冒頭、今年のヤクルトの成績について反省の弁があったがー

A.「どうしようもない」という状態を経験した。
 いったん悪い流れになると、こちらがいくら選手にアプローチしても、
 なかなかその流れを直すことができなかった。
 何とかしようとは思うが…。
 (記者に)まぁ、16連敗してみてください…(自嘲気味に笑)気持ちわかりますよ…(笑)

Q.その経験は、これからのチーム作りに役に立つと思うか?

A.そう思う。
 負けている時は後ろ向きになり、勝っている時は油断したりする。
 いつも同じような気持ちでプレーできればと思う。

Q.どのような指導をしていくか?

A.自分も、途中でケガをして挫折を経験した。
 何とかプロになりたくて、テストを受けて入団した経緯がある。
 独立リーグにも、自分と同じような境遇の選手はたくさんいると思う。

 「自分の力はここまでだ」と思ったらそこまで。
 今いる選手には、自分の経験も伝えながら「まだいける」と、
 限界を作らないように指導していきたい。

Q.NPBよりも厳しくいかねばならない部分もあるのか?

A.もちろんある。当然だと思う。

Q.監督業に対する楽しみは?

A.楽しみはある。
 私は野手の経験がない。
 ただ、一緒に野球をした名コーチの面々から知識は聞いている。
 それをそのまま使っていこうと思っている(笑)
 
 このように、色々な意味で自分にとって初めての経験。
 選手も若い。
 僕もそんなに出来た人間ではないし、選手と一緒にやっていこうと思う。

Q.様々な監督に仕えたが、どのような影響を受けているのか?

A.野球に対する細やかな準備の方法については、野村克也監督の影響を受けている。
 指導者としては、王貞治監督の基本を大切にすること。
 そして、原辰徳監督の「言葉力」といった点は大切なことだと思う。
 その辺をマネしながらやっていこうと思う。

Q.野村監督の準備の方法とは?

A.ID野球といわれるが、相手の長所・短所を把握することとか。
 独立リーグも、同じチームと6試合、7試合やるので、
 同じ投手・打者と対戦することもある。
 対戦相手への準備(下調べ)
 自分自身には「前日に何を食べたから調子が良かった」など
 細かく把握して試合に臨むなど。
 独立の選手にもやらせたい。

Q.原監督の「言葉力」とは?

A.原監督は、開幕前にシーズンを通した目標を言葉にする。
 どのような考えで行くかを明示してから、枝葉を広げていく考え方。
 来季のサンダーバーズが、どのように進んでいくかをまず、決める

Q.王監督の基本を大切にすることとは?

A.それは、僕が怒られてきたこと。
 ツーナッシングから打たれたり、簡単に四球を出したり、
 全速力で1塁へ走らなかったり、 
 プロとしてあるまじきプレーを許さない姿勢があった。
 凡事徹底は、サンダーバーズの選手にも伝えていきたい。

Q.野手への指導は投手目線で行うのか?

A.当然、投手の視点からも助言する。
 打者は攻撃側なので、野球の主役と捉えられがちだが、
 実際は投手の投げる球を待つ受け手側なので、失敗するのが当たり前。
 まずは失敗を恐れないメンタル作りを考えている。
 とはいえ、その失敗がないように練習メニューを組み立てる。
 その辺は、様々な打撃コーチのマネをしてやっていきたい。

放送時間と日時はこちら
激スポYouTubeチャンネル